今までため込んできた負の感情を全て吐き出すことが出来たおかげなのか、香織は今までに経験したことがないような上質な眠りにつくことができた。
眠りの質が良いと顔色も良くなり、少し若返ったような感覚すらある。
「おはよう」
早朝に朝ごはんを用意することも億劫ではなくなり、挨拶する時に毎回感じた倦怠感も嘘のようになくなっていた。
「……あぁ、おはよう……」
しかし健康状態が良好な香織とは対照的に、昇は顔色も暗く寝起きも悪そうだった。
そう言った状態が続いた3日後、香織の目の前で立ち眩みを起こしその場に倒れた。
「あなた、大丈夫っ!?」
「あ、あぁ…」
目の前で眩暈を起こし倒れ込んだ夫は意識はあったが自力で起き上がれそうになく、大柄な夫に肩を貸しながら香織は寝室まで連れて行った。
「……すまないね」
「……いえいえ。病院に行かなくて大丈夫?」
「……んっ、それほどでもないかなぁ……」
少し休んだら職場に行く意思はあったようだが、思うように体が動かないようだった。
内心病院にはかかりたくなかったが、一応診てもらうことにした。
医師からは体調不良の原因は仕事のストレスによる『心労』と判断され、暫く休養するよう勧められた。
この日は仕事を休むことを余儀なくされ、真っ白な寝室の天井をただひたすら見つめることになった。
「……お仕事大変だったのに気づかなくてごめんね」
「いや……ママのせいじゃないよ」
「……でも、色々私の身内のことで振り回したし……」
「いや、実はそのことも……仕事も関係ないと思うんだ」
「?」
「…まぁ、関係なくもないか。……あぁ、もう、黙っとかなくていいか……。俺ももう気持ち的に限界だし。何より辛いしな」
意味深な言葉をどこか言い辛そうに妻の前でちらつかせている昇。
〝気を遣わなくていいから何でも打ち明けて″と香織が一言言葉を添えると、昇はさっきまでの遠慮がちな態度は嘘かのように胸の内をぶちまけた。
眠りの質が良いと顔色も良くなり、少し若返ったような感覚すらある。
「おはよう」
早朝に朝ごはんを用意することも億劫ではなくなり、挨拶する時に毎回感じた倦怠感も嘘のようになくなっていた。
「……あぁ、おはよう……」
しかし健康状態が良好な香織とは対照的に、昇は顔色も暗く寝起きも悪そうだった。
そう言った状態が続いた3日後、香織の目の前で立ち眩みを起こしその場に倒れた。
「あなた、大丈夫っ!?」
「あ、あぁ…」
目の前で眩暈を起こし倒れ込んだ夫は意識はあったが自力で起き上がれそうになく、大柄な夫に肩を貸しながら香織は寝室まで連れて行った。
「……すまないね」
「……いえいえ。病院に行かなくて大丈夫?」
「……んっ、それほどでもないかなぁ……」
少し休んだら職場に行く意思はあったようだが、思うように体が動かないようだった。
内心病院にはかかりたくなかったが、一応診てもらうことにした。
医師からは体調不良の原因は仕事のストレスによる『心労』と判断され、暫く休養するよう勧められた。
この日は仕事を休むことを余儀なくされ、真っ白な寝室の天井をただひたすら見つめることになった。
「……お仕事大変だったのに気づかなくてごめんね」
「いや……ママのせいじゃないよ」
「……でも、色々私の身内のことで振り回したし……」
「いや、実はそのことも……仕事も関係ないと思うんだ」
「?」
「…まぁ、関係なくもないか。……あぁ、もう、黙っとかなくていいか……。俺ももう気持ち的に限界だし。何より辛いしな」
意味深な言葉をどこか言い辛そうに妻の前でちらつかせている昇。
〝気を遣わなくていいから何でも打ち明けて″と香織が一言言葉を添えると、昇はさっきまでの遠慮がちな態度は嘘かのように胸の内をぶちまけた。
