白銀のカルマ

『…おいそれをどうするつもりだ』

『……どうするって?ちゃんと白昼の下に晒すんだよ!』

『……そんなことしたらどうなるか分かってんのか?お前のじいさんが必死で築き上げてきた病院がお前の代で終わるぞ?』

明るみになれば親子三代で築き上げてきたこの病院の歴史は終わると忠告したがそんな脅し文句は篤彦の心に何も響かなかった。

『そんな歴史なんて今すぐにでも葬り去ってもいい。今すぐ自首しましょう。今からでも遅くはない。自分達の非はちゃんと認めないと。だからこれまでのこともちゃんと話しましょう』

「……本当に曲がったことが嫌いでな…。あいつは俺の言い分なんて死んでも認めなかった。」

篤彦にそう言われた瞬間、俯いた樋渡。

暫く地面を見つめたまま動かない。

しかもどこか泣いているようにも見えた。

必死で選んだ言葉が良心に響いたのだろうか。

気が抜けた篤彦は『顔を上げてくれ』と促したがそれは完全に読み違いだった。

『…………な、な、な何するつもりだ!』

『………んなこたぁ死んでも認めねぇよ』

予め屋上に置いてあった鉄パイプを振り回しながら屋上の隅まで詰め寄ると複数回頭や体を殴りつけ血を流し意識を失った篤彦からカルテを奪うと応急処置もせずそのまま屋上から落とした。