「あんたが殺したんでしょ?うちの兄も。ねぇ、そうなんでしょ?」
全く悪びれる様子のない態度に激昂した幹枝は、勢い良く樋渡の胸倉を掴んだ。
どれだけ苦痛に顔を歪めても、その手を緩めることなく激しく前後に揺さぶり続ける。
今まさに一触即発の空気が漂っていたが、樋渡以外皆顔をしかめ、その状況を見守るだけだった。
「奥野さんのお兄様・篤彦さん。これも転落死ですか。病院関係者の証言によると、屋上で男性同士の口論が聞こえていたそうですね。滝川篤彦氏が屋上から落下した後………慌てて降りていく人影があったらしく、その時あなたの姿を見た人がいたそうです」
「…………ッ」
「……樋渡さん、それで間違いないですよね?」
新たな余罪について言及された途端、顔を真っ赤にし挙動不審に眼球を左右に泳がせる。
全ての悪しき過去に決着をつけるため、招集をかけられた数人の遺族は激しく狼狽する樋渡の反応を見て『黒』だと確信した。
けれど、それでもなかなか自白しようとしないあまりの往生際の悪さに腸が煮えくり返った幹枝は執拗に樋渡の頬を叩いた。
「早く言いなさいよ!『私がやりました』って!ほら!早く!」
全く悪びれる様子のない態度に激昂した幹枝は、勢い良く樋渡の胸倉を掴んだ。
どれだけ苦痛に顔を歪めても、その手を緩めることなく激しく前後に揺さぶり続ける。
今まさに一触即発の空気が漂っていたが、樋渡以外皆顔をしかめ、その状況を見守るだけだった。
「奥野さんのお兄様・篤彦さん。これも転落死ですか。病院関係者の証言によると、屋上で男性同士の口論が聞こえていたそうですね。滝川篤彦氏が屋上から落下した後………慌てて降りていく人影があったらしく、その時あなたの姿を見た人がいたそうです」
「…………ッ」
「……樋渡さん、それで間違いないですよね?」
新たな余罪について言及された途端、顔を真っ赤にし挙動不審に眼球を左右に泳がせる。
全ての悪しき過去に決着をつけるため、招集をかけられた数人の遺族は激しく狼狽する樋渡の反応を見て『黒』だと確信した。
けれど、それでもなかなか自白しようとしないあまりの往生際の悪さに腸が煮えくり返った幹枝は執拗に樋渡の頬を叩いた。
「早く言いなさいよ!『私がやりました』って!ほら!早く!」
