白銀のカルマ

仮にそうだったとしても母の精神はおかしかった。

妹の妊娠発覚や父の度重なる不倫が原因で精神的に追い詰められたのだろう。

その日を境に妹を何が何でも悪者にして精神の安定を図ろうとしていた。

『………どうしてそういう結論になるんだよ!俺が誘ったって言ってんだろ!』

『だって……あの子は疫病神でしょ!?』

『………違う!!!』

俺は何が何でも妹を疫病神に仕立て上げようとする母を怒りに任せてふりほどくと母はその場でしりもちをついた。

『……あぁっ!!』

そしてしりもちをついたまま豆鉄砲を食らったような顔で小刻みに震えた。

『………母さん、頼むよ………。認めてくれ』

『……何を……?』

『父さんも俺も……女として見てたんだ』

『……いや……』

『……分かってくれ、母さん。これが現実なんだ……』

『いやぁあああああああああああああああ!!!聞きたくないっ、聞きたくない……っ!!!』

「母に……自分と妹は男女の仲だったことを話したせいで完全に精神のバランスを崩してその数日後………失踪したよ」