白銀のカルマ

「ふぅ………。」

外の時計を見ると午後6:00を回っていた。

道理で『周りの景色も暗いわけだ』と納得したがこの辺りは奇しくも見覚えのある景色だった。

数か月前、不慮の事故で命を落とした恵さんの家近くまでやって来た。

目の前の河川敷は遊びにいく道中、祖母と一緒によく通ったものだ。

疲れた体を癒すためこの見慣れた河原に腰を下ろす。

暫くここでぼぅっとするつもりでいたが、天は千明に水を差した。

サァアアアアアアアアアアアア・・・・・・・・・

「あ……」

上を見上げる。

傘も持たないボロボロの服でみすぼらしく佇む僕の上に雨が降った。

何をやってもうまいこといかない不運ぶりには流石に泣けてきた。

あぁでもちょうどいい。

雨のおかげで泣いていることがばれずに済む。

でも明らかに雨水とは違い苦くてしょっぱい何かが頬を伝う。

荒れ果てた心を雨で思う存分浄化すると避難所を探した。