青年は行く当てもなくふらふらと脇道を歩いていた。
滝川千明。26歳。働いていた工場が倒産、現在無職。
小学生の頃、実の母は不慮の事故で死亡。
実父は自分が生まれる前に多額の借金を抱えたまま蒸発。
一度も会ったことがないので、当然顔も知らない。
自分にも父が出来ると思って歓喜したがその人は母と籍を入れて数日後屋上から転落死を遂げた。
7歳にして両親を失う。
そして3年前、育ての親も亡くなりついに自分の周りには誰もいなくなった。
職を失い路頭に迷っていた時、祖母の実娘の元で介護人として雇われることになり暫く衣食住に困る事はないと
信じていたが先日『私の息子をレイプしようとした』と意味不明な言い掛かりと刃物を突き付けられ突然解雇を
言い渡される。
自身の胸元で光るネックレスを質屋に換金する手もあったがこれは母の形見だ。
これを売りに出すことは、悪魔に魂を売るのに等しい。
滝川千明。26歳。働いていた工場が倒産、現在無職。
小学生の頃、実の母は不慮の事故で死亡。
実父は自分が生まれる前に多額の借金を抱えたまま蒸発。
一度も会ったことがないので、当然顔も知らない。
自分にも父が出来ると思って歓喜したがその人は母と籍を入れて数日後屋上から転落死を遂げた。
7歳にして両親を失う。
そして3年前、育ての親も亡くなりついに自分の周りには誰もいなくなった。
職を失い路頭に迷っていた時、祖母の実娘の元で介護人として雇われることになり暫く衣食住に困る事はないと
信じていたが先日『私の息子をレイプしようとした』と意味不明な言い掛かりと刃物を突き付けられ突然解雇を
言い渡される。
自身の胸元で光るネックレスを質屋に換金する手もあったがこれは母の形見だ。
これを売りに出すことは、悪魔に魂を売るのに等しい。
