白銀のカルマ

『おじさん僕のパパになってくれる?』

『えっ?』

『千明……そんなこと……』

『えーっ!だっておじさんがパパなら僕嬉しいもん!それにおじさんは絶対ママを幸せにしてくれるよ!』

彼は息子にとって父親のような存在だった。

思いは通じ合っていたが結婚にまで踏み切れていなかった私達の背中を押してくれたのは息子だと言っても過言ではない。

彼と一緒なら幸せになれる。

息子も一緒に幸せにしてくれる。

離婚成立後、すぐさま私達は挙式をする前に籍をいれた。

あの頃交わした誓いのようにこのままずっと一緒にいられると信じていた。

けれどその誓いは………。

「………?」
「………ん、んん………っ」

恵莉花の生前の記憶が一通り見えた頃だった。

優一の様子が途端におかしくなる。

嗚咽が止まらず少々息苦しそうにも見えたのでこれ以上記憶を引き出すことは不可能であると判断した水森。

「……大丈夫?」

「……ぐすっ、ぐすっ、……は、はい……」

体を起こそうと奮起するも自力で立ち上がれない優一。

腰を支え腕を引っ張ると何とか立つことが出来たが一歩を踏み出そうとした時だった。

「危ないっ!」