今日も、この景色。


広くて綺麗なホテルに、広いベット。


隅々まで清掃されたお風呂はもちろんレインボーバス。


お湯を手ですくっては、指から滴る雫をただ眺める。


彼が後ろからギュッと抱きしめた。


「ここのお風呂、綺麗だな」


薄暗いこの空間を唯一照らすレインボーバスのライト。


綺麗だなんて思わない。


「・・・っん」


背中から回ってくる手が身体を滑らせて吐息を漏らす。


「・・・ベット行こ?」


「うん・・・」


そうやってまた一夜を過ごす。


こんな行為に意味なんてない、なくていい。


私はただ、「愛」を知りたいの・・・。