って終わるわけねぇだろ。(ここって天国か…)僕が目を開くと一面の青空が目に飛び込んできた。ただ、やっとの思いで立ち上がってみるとやたら田舎臭い殺風景だった。遠くに人が見えたのでとりあえず状況を把握する為に僕は走って行った。「あの、すみません。ここって天国ですか?」「天国だなんて滅相もねぇ。名前もねぇただの村だべ。」話してるうちに周りからたくさんの人々が集まって来た。その中の1人がまぁよく喋るもんで「おめぇ見ねぇ顔だなそれに何だかあんま、馴染みのねぇサラサラとした整った服きてんなぁ。もしかして旅人か?そしたらオラたちの村の風習だとおめぇみてぇなのはもてなさねぇいけねんだ。おめぇどっから来たんだ?」てな感じで洗いざらい聞かれた。他の人も色々聞いてきたけどそんな最中グゥーとすごい大きな音で腹がなった。「おめぇ腹減ってんのか?ならオラたちの集落来たらいいべ。みんな言いだべな?」すると快くみんな「喜んでもてなすべ」と言ってくれたから僕は言葉に甘えて笑顔で「ではお言葉に甘えて」と言ってこの人達の集落にお邪魔することにした。そして集落に足を踏み入れた瞬間僕はとても驚いて思わず声が漏れた「竪穴式住居!?」「これおめぇのトコでは竪穴式住居って言うんだべか?」「随分と古き良き住居に住んでるんだねハハハ‥」「古いって今の時代どこ行ってもこの家だべよ」「は?ww冗談良してくれよ僕のうちとか友達のうちとかみんな二階建ての木造住宅だよ」僕は普通のことを言ったつもりなのだが逆に驚いた顔をされてしまった。そして何故かそれから鼻で笑われた。「そんなことあるはずねぇべ。隣の集落もその隣の集落も同じような
家だべ。だからまず、そんなこと気にせずさっさと家さ入るべ。」そんなはずはないと内心思いながら僕は黙って納得したふりをした。