「輝美!! どこに行ってたのよ……」 わたしは、とぼとぼと家に舞い戻った。 おばさんは、少し怒ったような口調で言った。 「ごめんなさい……」 「何かあったら、言ってね? おばさん、輝美が何かあっても隠されるのは嫌なのよ」 優しい言葉が心にささると、ますます口を結ぶ力が強くなってしまう。 「ご、ごめんなさ……」 謝ることしかできない自分が、本当に嫌だ。