目が赤いや。 鏡を見ていると、涙で目は赤くなっていた。 「輝美、どうかしたの?」 おばさんと妹たちが入ってきた。 「お姉ちゃん、目が赤い!」 「大丈夫。ほんとに、大丈夫だから」 わたしは目を伏せて、外へ出た。 「ちょっと輝美! 待ちなさい!」 おばさんの声が聞こえたけれど、わたしの足は止まらなかった。