星の数より多く、君に愛を伝えたい。


わたし達は、新垣くんが食べたいと言っていたチュロスをみんなで買って食べることにした。


味は、シナモン、チョコ、抹茶があったけどわたしはシナモン味にした。

砂糖の味しかしないようなイメージだったけど、割と美味しい。


松岡くんと真帆は抹茶味、新垣くんはチョコ味を食べている。

なんとなくだけど、松岡くんと真帆が抹茶味なことに少し気にしてしまった。カレカノだから、同じ味を食べているんだろうな、なんて周りで見た人がそう思っていたらどうしよう、なんてことが脳裏に浮かんでしまう。


……全く何を気にしているんだ、わたしは。たまたまだよ、周りなんて気にしなきゃいい話なのに。


誰にも気づかれないように、わたしはそっと深呼吸をした。

そう思っている矢先に、わたし含めみんな後一口くらいしか残っていなかったのに気づいた。


わたし達みんな、チュロスを食べるスピードは同じくらいだったんだね。



「よーし、チュロスだけじゃなくて望月や野本は食いたいもんあるかー? 俺もまだ食え……ふがっ!」



『俺もまだ食えるよ』と言いたかったみたいだけど、そんな新垣くんは松岡くんに口を塞がれて喋れなくなってしまった。



「どこ行きたい?」



新垣くんの口を塞ぎながら、松岡くんはわたし達に聞いてくる。
『何でもいいよ』と言いたいところだけど、そういう答え方って、かえって困ったりする人もいるよね。


……あっ、そういえば。



「せっかくだし、真帆が展示した作品見に行こうよ! 真帆、手芸部だもんね?」



真帆、オリジナルスイーツを布で作って展示したって言ってたもんね。



「あ、そうか。じゃあ、手芸部が展示されてるとこ行くか」



松岡くんは、そう言ってくれたことでわたし達4人は手芸部が展示された教室へ向かった。