「明日はいよいよ文化祭かぁ」
わたしは、時計を見た。
12時は、とっくに過ぎている。
おじさんもおばさんも、妹たちももう寝ている。
わたしも、もう寝ないといけないのに明日のことを考えるとそわそわしていて眠れない。
「松岡くん……」
その名前を言っただけでも、わたしの心臓がドキドキと落ち着かなくて。
心臓を抑えても、わたしが落ち着こう、というメッセージを唱えても、落ち着かない。
『起きてる?』
その気持ちをさらに邪魔するメッセージがやってきた。
メッセージのところに、右上に『松岡くん』と書かれている。
『起きてるよ』
わたしはそう打って、
『明日、文化祭だね』
という言葉も付け足した。
『うん。でももう、日付変わってるし、明日なのか今日なのかわかんねぇな(笑)』
『ホントだね(笑)』
些細なことなのに、わたしは嬉しくて頰を緩ませた。
『電話できる?』
電話か。
松岡くんの声は聞きたいけれど、そんなことしたら近くにいる瑠奈と美奈が起きちゃう。
『ごめんね。電話したら声で、妹たちが起きちゃうと思うから』
『そっか、そりゃ悪いことしちゃうな。じゃ、おやすみ』
『おやすみ』
わたしは、スマホを充電器に挿して電気を消した。



