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「ママ。これなあに?」
「それは日記帳だよ。」

ベットで寝転がっている
可愛い私の天使

「ママのー?」
「…ううん。それはね、」

ママの初恋の人のなんだよ、と言って頭を撫でてあげた
「はつこいってなあに?」と聞かれたけど、「なんだろうね」って答えてあげなかった


「さあ、もう寝ましょ」
「はぁーい」


日記を受け取り、可愛い天使、娘の千春を寝かしつけた




すぐに眠りについた千春に、「おやすみ」といい部屋をあとにした


まだ電気がついていたからおかしいなって様子を見に来れば、千春は私の部屋からいつの間にか日記を持ち出し読んでいた



上から塗りつぶしてたり、涙が落ちたのか水に濡れたあとがあったり、

私の知らなかった彼が書かれてある日記

これは私の宝物






忘れなんかしない
幸せだったあの時間を