「あー…3組の担任はかっこよくてねぇ、こうやって歓声が上がるのはよくあるの。皆には慣れてもらうしかないわ。」
女子の歓声が聞こえ、申し訳なさそうにしている先生。
「じゃあ、次の人。」
自己紹介の途中だったため、先程、自己紹介した生徒の後ろの女子生徒を当てた。
すると、彼女は優雅に立ち上がり、
「皆川美里奈(みなかわ みりな)です。よろしくね。」
と、優美に微笑んだ。次の瞬間、男子から歓声が上がった。
美里奈はその光景が当然かのように気にせず、優雅に座った。
そんな美里奈の様子を見ていた女教師は、やれやれと言いたげにため息を着いた。
しかし、そんな先生の様子など気に止めず、窓の外を眺める彼女の姿はとても麗しかった。