Seven...KOKI




「えっ」



「どしたの?ぼーっとして」



運転席からミラー越しに
こっちを見てる香奈さん。



「あっ…いや」




「雪ちゃん…無事でよかったね?」



「あっ…はい」



「雪ちゃんのことどうするの?」



「どうって…」



「施設に戻すの?」



「そのつもりですけど…」



「引きとろうとは思わない?」



「でも…俺」



「お金が心配なの?
ならあたしがどうにかするから
雪ちゃんの側にいてあげたら?」



側って…。



「出会って4日であれだけ光輝に
なついてたんだよ?
普通の子だったらありえないんじゃない?
よっぽど光輝に心許してるって
ことでしょ」



「でも…」



「…いいよ。引きとらなくて
後悔しても知らないからね」