Seven...KOKI



「大丈夫。
今、部下達が全て処分している。
香奈から家具類も全て処分するように
言われてるから安心して」



「あっ…はい。ありがとうござ…」



「雪?」



雪の瞳からこぼれだす涙。



「雪…もう大丈夫だから」



俺は壊れそうな雪を抱きしめた。



そりゃつらかったよな…。



あんなことされてたら…。



しばらく雪はその場で泣き続けた。



暗い通りには雪の泣き叫ぶ声だけが
響いてた。



香奈さんの家に帰る途中
安心したのか、泣きつかれたのか
眠った雪。



俺の肩にもたれかかって閉じたまぶたには
少し涙が残ってる。



これで…雪ともお別れか。



たった4日間だったけど
楽しくなかったっていうと嘘になる。



いや…。



疲れたけど…楽しかった。



お別れ…。



「光輝?」