「愛莉…こっちに来なさい」
松田が雪に手を伸ばした時だ。
「松田」
雪に伸びた手はつかまれその掴んだ手を
たどると克樹さんがいた。
「あぁ?お前誰だ?」
「詐欺容疑および、
女子中学生監禁罪により逮捕する」
ポッケから出した手錠を
松田の腕にかけた。
「なっ!お前!?」
「残念だったな。お前の家は
調べさせてもらったよ。連れて行け」
後ろにいる他の警察に松田を引き渡し
松田の部下もパトカーに
連れて行かれた。
「光輝。悪かったな遅くなって…。
香奈が知らせてくれたから
すぐそこまで来てたんだが…
なかなか見つからなくて」
「いえ。ありがとうございました。
雪、立てるか?これ着ろ」
「う、うん。…ありがとう」
雪の足はがくがくで……
きっとものすごく怖かったんだな…。
「雪ちゃん。松田がとった
君の写真が見つかった」
「えっ…」



