Seven...KOKI



半年前…。



全然気づかなかった。



でも…。



思ったより傷ついてない。



ショックはショックだけど…。



そこまでじゃない…。



「あっ。やべぇ」



「えっ?」



「わりぃ瞳!俺急いでたんだ!
ここら辺に中学生の女の子いなかった?」



「え?ううん?」



「そっか…。じゃあまたな。留学頑張れ」



「うん…」



俺はバイクに乗りエンジンをかけて
出発しようとした時、



「あっ!!…こうちゃん!犬が…」



「え?何!?」



エンジンの音で聞こえねぇ。



ヘルメットをとって
もう1回聞きなおした。



「あっ…なんでもない!」



そう言って大きく手をふる瞳を
ミラーごしにのぞいた。