Seven...KOKI



雪は泣きそうな目で俺をにらんでる。



「…雪?」



もう1度呼んだ名前は完全に無視され
部屋を飛び出した雪。



「おい!雪!」



俺が呼んでも振り返らずそのまま
隣の部屋も出たらしい。



俺…瞳と雪を間違えた?



ばかだ…。



雪。



傷ついてるよな…。



俺は雪が出ていって
しばらく呆然としてた。



恋人じゃないといっても元カノと
名前間違えられたら俺だって傷つく…。



まぁ。



しばらくすれば帰って…。



「こねぇよ!!」



ってか今1人でこの家から出たら
めっちゃ危ないじゃん!



やべぇ!!



ベッドから飛び出て
ダウンをはおりマフラーを巻いた。



壁にかけてある雪のダウンも
手に取り部屋を出た。