雪は泣きそうな目で俺をにらんでる。
「…雪?」
もう1度呼んだ名前は完全に無視され
部屋を飛び出した雪。
「おい!雪!」
俺が呼んでも振り返らずそのまま
隣の部屋も出たらしい。
俺…瞳と雪を間違えた?
ばかだ…。
雪。
傷ついてるよな…。
俺は雪が出ていって
しばらく呆然としてた。
恋人じゃないといっても元カノと
名前間違えられたら俺だって傷つく…。
まぁ。
しばらくすれば帰って…。
「こねぇよ!!」
ってか今1人でこの家から出たら
めっちゃ危ないじゃん!
やべぇ!!
ベッドから飛び出て
ダウンをはおりマフラーを巻いた。
壁にかけてある雪のダウンも
手に取り部屋を出た。



