「7時」
香奈さんの言葉に飛び起きて
急いで着替えた。
「香奈さんは!?遅れますよ!」
「ん?あぁ~いいの!
あたしは今日は8時からだし
別に遅れたって怒られないもん♪
光輝と違って…」
そう言いながら俺の部屋を出て
雪の部屋をのぞいた。
「…まだ寝てる」
「あぁ。ほっといていいですよ。
調子のってるみたいだし」
「調子のってる?」
「はい。あっ。昨日は
雪にいろいろと買ってもらったみたいで…。
ありがとうございました。助かります」
「あはっ。いいのいいの~。
なんか妹できたみたいで楽しかったし♪」
「早く行きなよぉ~」、と
言いながら部屋を出て行った。
やっべぇ~!また遅刻!
あぁ~…最悪だ!!
「はぁ~…今日も疲れた…」
疲れた。
半端なくこき使われた。



