1時間もかかるとこまで行って往復。
関係のない車に追われて逃げる。
雪を守るために家に帰らず
ここで暮らすはめに。
雪が元気になると思って
服も買ってやった。
なのに…あの態度。
自分は香奈さんにブランド品を
買ってもらって。
俺にこんなに迷惑かけて何なんだよ…。
「いい加減にしろよ!!」
俺は机にタオルを叩きつけて
自分の寝室に戻り、
布団に入ってイライラしたまま
眠りについた。
「光輝!起きろ!」
ん…。
誰だ?
部屋に入ってくる日差しに目を細めながら
目の前にいる人を確認する。
「…香奈さん?」
「ほら!仕事!遅れるよ?
今日は7時30からでしょ」
「…今、何時ですか?」



