Seven...KOKI



「園長先生に頼まれたんだ。
せめてこの事件が解決するまで
預かっててくれって」



雪は何も言わずまた服を整理しだした。



「悪いな。
でも、松田の事件が解決すれば安心して
施設戻れるだろ?
あっそれかここに養女に入れば?」



俺の言葉に反応して手を止めた。



俺は雪に近寄って雪の側で続けた。



「ここの家の人みんないい人だし。
雪、なんか気に入ってもらってる
みたいだし。
ここなら何不自由なく暮らせる…」



ばちっ



話の途中で途切れた俺の声。



叩いた雪の手に叩かれた俺の頬。



泣きそうに俺をにらむ雪。



「なんだよ!痛てぇな!」



「…さいてぇ」



そう言い部屋に広げてた
ブランド品をそのままにして
俺を見ずに勢いよく扉をしめた。



「ったく…なんなんだよ」



あぁ~いってぇ。



雪に叩かれた頬をさすっているうちに
だんだん腹がたってきた。



俺は雪のために1日中頑張った。