その横にはブーツにヒール
かばんまである。
「松田の事件が解決したら
光輝の家に家具も送ってあげるって」
「家具も!?」
「そう。なんか…瞳さん?
その人と別れたなら家具とか無いよね。
ってぶつぶつ言ってて。
今度一緒に買いに行こうね~って言ってた」
はっ…。
金持ちもここまでくると重症だな。
まぁ、俺は助かるけど…。
「あたしが高校行く時に出るお金も
出してあげるって言ってたよ」
「は?なんだそれ」
「分かんない。
なんか妹が出来たみたいで楽しいとか
言ってたけど…」
妹って…。
ん?待てよ?
「でも雪。
俺まだお前を完全にひきとる
つもりは…無いんだけど?」
服をたたんで整理してた
雪は驚いて俺を見た。
「俺…この通り貧乏なんだよ。
だから自分が生きていくのも
精一杯だから雪を食わしてくことも
できるかどうかだし…」
「じゃあ…今はなんで?」



