「うん。あっ、ヨネさんが
目が覚めたらダイニングおいでって
行ってたんだ。行っておいでよ」
「あぁ~分かった。じゃあ行ってくる」
「いってらっしゃ~い」
雪の声に見送られて部屋を出た。
「はぁ…疲れがとれた」
雪の言ってたとおりステーキ
めちゃくちゃ美味かったな。
風呂も昔と変わらず、
すっげぇでかくてきれいだし。
マッサージ師がいるから
疲れも吹き飛んだ。
いい気分で部屋に戻ると
雪が香奈さんに買ってもらった
というブランド品を部屋中に広げてた。
「雪。お前何してんの…」
「おかえりぃ」
「あぁ…ってか」
「すごいよね。
事件が解決すれば松田の家に服とか
あるのに…。
そんな気持ち悪いもの捨てなさいって
感じで結局全部」
確かに…。
ソファーの上には服の山。



