俺?俺を呼んでんのか…?
「光輝!」
「うわぁ!!」
勢いよく飛び起きた俺の目の前には、
頭をタオルでふきながら
笑ってる雪がいた。
「何?どしたの?」
「え…。あれ?」
「光輝よく寝てたねぇ~。
帰ってきても寝てたから
起こしちゃいけないと思って
寝かしてたんだけど…。
さすがにここまで寝てるとは」
ここまで?
今何時?
そう思って部屋の時計を見ると
10時をさしてる。
「うわぁ…俺どんだけ寝てたんだよ」
「まぁ今日はいろいろと
連れまわしちゃったもんね」
「ごめんなさい」という表情で
俺を見つめる雪。
「あっそうだ。
ご飯すっごいおいしかったんだよぉ!!」
「へぇ~。何食ったんだ?」
ベッドからおりて隣の部屋に
行きながら聞いた。
「えっとねぇ~…。ステーキ!」



