「はいはい。分かりました。
それでは後ほど」
そう言ってヨネさんは部屋を出て行った。
「香奈さん。病院って…」
「襲われたんでしょ?
子供でもできてたら大変じゃない」
あっ…。
「ほらっ。雪ちゃん行こう」
「あっ…はい」
雪と香奈さんが部屋を出て行ったと同時に
ヨネさんが入ってきた。
「あらあら。香奈お嬢さま。雪お嬢さま。
行ってらっしゃいませ。
だんな様、お部屋の準備が
整いましたので光輝さんを…」
「あぁ。ありがとう。光輝。
ゆっくり休みなさい」
「あっありがとうございます。
じゃあ失礼します…」
俺はヨネさんのあとをついていった。
あいかわらずでけぇ家だな…。
「さぁさぁ、こちらですよ」
そう言って案内された部屋は真ん中に
大きなテーブル、向かい合ったソファー。
お互いソファーの背には2つの扉があり、
中に入ると寝室。
「こちらが雪お嬢さん。
そしてこちらが光輝さんの寝室です」



