Seven...KOKI



「この様子だと…今出たら
光輝はすぐにつかまっちゃうよ?
それにあんたとあたしの
仕事場一緒なんだから何も
心配することないじゃん」



みんながいる場所に戻って話す香奈さん。



「昔はよく泊まってたじゃん?
今さら遠慮することないって」



おじさんもおばあさんも
香奈さんも微笑んでる。



「じゃあ…俺も一緒にお世話になります」



俺は深々と頭を下げた。



「いいんだよ光輝。
遠慮なんてするんじゃない。ヨネさん!」



「はいはいはい。
お呼びですかだんなさま」



おじさんが呼んですぐに
かけつけたヨネさん。



「2階のつきあたりの部屋
が開いていたよね?用意してくれ。
しばらくの間光輝と雪ちゃんを
ここで預かることになった」



「まぁまぁ。そうですか。
ただいま用意いたします」



おじさんに一礼して部屋を出ようとした時
香奈さんがヨネさんに話しかけた。



「あっ。ヨネさん!車の用意もお願い」



「は?お出かけですか、お嬢さま」



「雪ちゃんを病院に連れて行くわ」



病院?