Seven...KOKI



「分かった。やってみるよ。
ちょっと署に行ってくる」



「お願いします」



俺は克樹さんに頭をさげた。



そして、克樹さんが部屋を出て行った
と、同時に口を開く。



「あの…おじさん。おばさん。
いきなり尋ねておいてあれなんですけど…
お願いしたいことがあるんです」



「どうした?何でも言いなさい」



「…あの。松田が逮捕されるまで
雪、安心して外にも出られないと
思うんです。さっきだって松田の部下に
追われたんで。だから、この事件が
落ち着くまでここで預かって
もらえませんか?」



俺の言葉でおじさんとおばさんは
お互いに顔を見合わせた。



「まぁ…。別に私達はかまわないけど
光輝くんはどうするの?」



「俺は…適当にどこかにいますから」



「いや。光輝。お前もここにいなさい。
部下にお前の顔が知られてると
お前だって何をされるか分からない」



「それに…もうこの場所。
松田にばれてるしね?」



「え?」



いつのまにか窓のとこに立ってた
香奈さんは窓の外を見ながら
つぶやいた。



俺は急いで香奈さんのとこに駆け寄り
窓から外をのぞいた。



門の外にさっき追いかけてきた
松田の部下の車が止まってる。