Seven...KOKI




「雪ちゃん?……山村?
光輝って妹いたっけ?」



俺の方をちらっと見る香奈さん。



「そのことも話しますんで
おじさんとおばさんと…克樹さんも
呼んでいただけますか?」



「わかった。じゃあリビングに行ってて」



「はい。雪、行くぞ」



「う、うん…」










全員がそろったところでソファーに座り
俺は説明をした。



「えっと…。雪。こちらが橘財閥の社長の
橘克己(たちばなかつみ)さん。
こちらが奥さんの香織(かおり)さん。
こちらが息子さんの克樹(かつき)さん。
それで…この子は俺が預かってる雪です」



「預かってる?」



香奈さんが反応した。



俺は雪と出逢ったこと。



そして…雪が松田に襲われたことを
話した。



本当はあんなこと…
まだ出逢って間もない人たちに
話されたくないと思うけど
この人達なら信用できるから…。



全て話し終わるとおばさんと香奈さんは
雪の隣に座り守るように抱きしめた。