「すごいもなにも、
超がつくほどのお金持ちだよ!?
世界的にも有名でここの財閥の社長は、
知らない人がいないぐらいの…」
「へぇ~。おじさんそんなに
有名な人なのか…。
政治とかそんなに詳しくないし…」
「政治っていうか…おじさん?」
雪が俺に疑問をぶつけた時
立派な玄関の扉が開いた。
「あらっ!光輝さん!いらっしゃい~」
「あっ。ヨネさん。久しぶりです」
「あらあら。さぁあがって。
香奈お嬢さま!
光輝さんがみえましたよぉ!」
中にはいると大きなシャンデリアが
目につき、まるで高級ホテルの
ロビーみたいな玄関。
玄関の扉からまっすぐの所には
中央から左右にわかれた階段があり、
その階段の横の
部屋から香奈さんが出てきた。
「あっ光輝!やっほぉ~」
「こんちわっ」
「どうしたの?ってか…この子は?」
「あっ…実はちょっと相談が…」
「橘…香奈!?」
香奈さんに会って驚いてるのか
放心状態の雪。
「はい?はじめまして。えっと…」
「あっ…山村雪です」



