「そうだね…」
「雪のこと調べてるなら当然
俺のことも聞き出すだろうし…。
それを園長先生が教えなかったら
園長先生が危ない…だろ?」
「う、うん…松田なら
絶対危ないと思う…」
「園長先生は俺達のことを話そうと
しないだろ。自分の命で雪が
助かるならって思うはずだよ。
それじゃあだめだよな?」
「当たり前だよ!」
「なら、園長先生に連絡しとけ?
俺達はちゃんと逃げきれますから
もし松田が来たら居場所を
教えてもいいですよって。
もし、園長先生が教えた場所に俺達が
いなかったらまた園長先生に
聞きだすだろうけど施設の中を
調べてもその証拠がなかったら
園長先生からは手をひくだろ」
「わ、分かった」
雪は携帯を出して園長先生に
話をしだした。
「……よし。たぶん、大丈夫。それで…」
「俺達はどうするかだよな…」
う~ん…。
待てよ?
「雪。松田って男…かなりの
悪いやつだよな?」
「え?」
「逮捕されてもいいぐらいの悪いこと…。
裏事業に無理やりの性的虐待…」



