Seven...KOKI




「愛莉さま。降りてください」



「愛莉さま」



必死に雪に呼びかける男2人。



けど、俺は無視。



「雪。ヘルメットしっかりかぶってろ…。
少し飛ばすからな」



「え…」



「おいお前。愛莉さまをこっちに渡せ」



「ほしいなら無理やり奪えば?」



そう言うと困った顔をした男達。



まぁ、ここは人通りの多い場所だから
大騒ぎをすれば誰かがくるしな…。



松田ってやつの下で働くやつなら
少しは頭よさそうだし…。



無理やりは出来ないだろ?



「奪えないなら…その手はなして
もらっていいっすか?
汚い手で触られると…
こっちも迷惑なんすよね」



「なっ!!」



「そこどかないと…死ぬよ?」



ブルルルルッ



俺はびびってる男達の間を突っ走った。



ミラーを見ると後ろであわててる男達。