これは松田本人が言ってたこと。
さんざん遊んであきた女の子は
自分の娘とみせかけて別の施設に預ける。
襲うことさえしなければ訴えられないし…
もし、訴えると言われても写真があると
脅して後はかかわらないようにすれば
自分がしてることは警察には
知られないから…。
けど……あたしは秘密を知った。
証拠さえあれば写真なんか警察が
どうにかして消してくれる…。
松田はそれを分かってるから
あたしを必死で探してるの。
見つかったら殺されちゃうかも…」
話しながら雪はヘルメットをかぶった。
「殺されるって…」
「そういう男だよ。それより早く帰ろう」
「…なんだよいきなり」
「見つかったの…松田の部下」
「え!?」
「きょろきょろしないで。早く出して!」
「あ、あぁ!」
雪にせかされて急いでエンジンをかけた。
けど、間に合わず左右からやってきた
男2人組にバイクをおさえつけられた。
「愛莉さま。お帰りいただけますか」



