Seven...KOKI



「光輝」



トイレからでてきた雪は
黒色のダウンジャケット。



中には薄い紫と白のボーダーの
ニットワンピにタイツをはいて、
モコモコのブーツ。



茶色の手編み風マフラーを
巻いてでてきた。



「いいじゃん。じゃ、帰るか!!」



「ねぇ。なんなの?」



「あっ。さっき着てた服は?」



俺が質問に答えなかったからか
ちょっと不機嫌に袋に入ってる
服を俺に差し出した。



「これ全部捨てていいか?」



「!?…なんで?」



「なんか想い出の物とか
大切なものとかあるのか?」



「ないけど…」



「じゃあ捨てるぞ?」



雪は小さくうなずいた。



俺はそれを確認してゴミ箱に全て捨てて、



「よし。雪帰るぞ」



雪の腕を引っ張った。



「ねぇ光輝!なんでこんなことするの?」