園長はお茶を一口飲み
ゆっくり口を開いた。
「…その男に、襲われたんじゃ」
え…。
まさか。
「クリスマスイブもあってこの園でも
パーティーの準備をしてたんじゃが
そこに電話がかかってきてな。
出ると「助けて」と泣いている
愛莉ちゃんだった。
私は愛莉ちゃんを落ち着かせ、
急いで愛莉ちゃんが教えてくれた
場所へ行った。
そこは1時間もかかる隣街の病院の
駐車場の奥でそこに見慣れない
制服を着た愛莉ちゃんがいた。
もうそれはあの男に襲われた
愛莉ちゃんだった。
男がシャワーをあびてる隙に
逃げてきたらしい。
私は近くの喫茶店に入り店の電話から
施設に電話をして迎えに来るよう
頼んでる時、愛莉ちゃんが
いなくなってね。
急いで外を探すとあの男が歩いていた。
私はまずいと思って隠れてその男が
去っていくのを待った。
その男は数人の部下を従えていた。
きっと愛莉ちゃんを探していたんじゃ。
今携帯にかけるとまずいと思ってな。



