Seven...KOKI



よっこいせと言ってその人は
立ち上がった。



「まぁこんなとこで話すのもなんじゃ。
私の部屋に行こう」



そう言われて和室の部屋に案内された。



「今お茶でもだすからゆっくり
しててくれ」



「あっ。おかまいなく」



見るからに優しそうな人だなぁ。



あの人が園長先生か。



ってか…雪の本名って愛莉って
いうのかな…。



名前あるなら言えばいいのに。



そう思いながら部屋を見渡した。



光がさす大きな出窓にはいくつもの
写真立てがあり、この園の子供達
らしき写真が飾ってある。



その中に見つけた。



セーラー服を着て園の子供と
写真の中で笑ってる雪の姿。



「これ…」



「それはな…今年の4月にみんなで
撮ったんものじゃ。
入学の子もいれば進級の子もおる」



奥のキッチンからお茶を持ってきた
園長先生はおぼんを机に
置きながら教えてくれた。



「これ…雪ですよね?」