Seven...KOKI



「あっ…。元カノ」



そう言いながら俺はバイクのヘルメットを
雪に渡した。



「何?」



「何って…ヘルメット。知らないの?」



「知ってるけど…」



「まぁ、元カノが使ってたやつだけど
危ないからちゃんと被ってろよ」



「あ…うん」



そう言い、雪はヘルメットをかぶって
バイクの後ろにまたがった。



俺はそれを確認してから
エンジンをかけて走り出した。










家を出発してから1時間弱。



「光輝ストップ!!」



雪の案内でたどりついた場所は
4階だての小さな寮みたいな場所。



門の横の表札には【桜園】と書いてあり、
門から建物までの通りには
色とりどりの花が花壇に咲いてる。



「到着っと♪光輝行くよ!」



「あぁ…」



門を入った瞬間…正直俺は驚いた。