あまりにも真剣に言う高嶋に俺は何も
言い返せず、高嶋は車に乗って
帰っていった。
「…何されたの?」
「…え?」
「高嶋に何されたの?」
いまだに俺の腕を掴んでいた雪を見て
そう聞くとうつむいて何も言わない。
「…まぁ…いっか…」
俺は怒りをおさえながら雪を
抱きしめた。
高嶋に何されてたって…
今雪は俺の腕の中にいる。
それだけでいい。
今はそれだけでいいんだ…。
「あ…そういえば」
雪を抱きしめていた俺は雪を自分から
離した。
「朝言ってたやつって何?」
「え?」
「仕事終わってから時間あるか?って
聞いてきたじゃん。何か用事?」
「あっ!?…あ、えっと…」
俺が質問すると動揺する雪。
「雪?」



