雪の涙を親指で拭きながらつぶやく。
「…っるさい!…」
「口も悪くなってる」
「光輝のがうつったんだよ…」
「そう?じゃあもっとうつしてやるよ」
「え?…はぁ…んっ…」
…久しぶり。
雪の肌も、香りも、唇も、声も、瞳も。
俺が独占してるの久しぶり。
俺の雪なのに遠い。
心は俺のものなのに遠い。
心は通じ合ってるのに…
なんで側にいないの?
「…雪…」
俺は雪のおでこにおでこをくっつけた。
「…好きだよ…好きだよ雪」
「うん…」
「愛してる…めちゃくちゃ愛してるから」
「光輝…」
「好き好き好き好き…
愛してる愛してる愛してる」



