「あ…光輝来たわよ」
俺の後ろに向かって指をさす香奈さんに
俺は後ろを振り向いた。
いつものように2人のガードに囲まれた
雪の姿。
「おはよう雪ちゃん」
俺を通り過ぎて雪にあいさつを
しに行く香奈さん。
「おはようございます」
笑顔であいさつをした雪は
俺に気付き顔を曇らせる。
「おはようございます宮さん」
…ニット帽…ニット帽。
「…おはようございます山村さん」
…気付け…気付け…。
「…あの…何か?」
雪を見つめ、何も言わない俺に
そう言う雪。
「山村、何のつもりだ?」
「何か企んでるんじゃないだろうな?」
雪の前に立ち俺を見下ろすガード。
「え…いや、別に」
…気づかなかった…?
そのまま準備のため楽屋へ向かう
雪の背中を見つめた。



