「ううん。それより…この犬の名前
なんて言うの?」



犬とたわむれながら聞いてきた。



「名前?…知らねぇ」



「知らねぇってあんたの犬でしょ?」



「だってそいつ昨日拾ったんだもん」



「私と同じ日に拾ったの?」



「…まぁそういうことだな」



「じゃあ私がつけてもいい?」



「あぁ…いいけど?」



そう答えると女の子は嬉しそうに
犬を抱き上げてソファーに座った。



「う~ん…じゃあ」



「ちびっ!」



「だめっ!」



「くろっ」



「ださいっ!」



「わんこっ!」



「そのまんまじゃん!
ってか私が決めるのっ♪」



なんか楽しそうだな…。



名前か…。