「なにそれ」



「優しい人はな?その優しさが
体から染み出ていい香りがするんだよ」



「へぇ…じゃああんたも
いい香りがするんじゃない?」



俺は首をひねった。



「だって…全く知らない女の子
家に置いてくれるんだもん。
何もやらしいこととかせずに♪」



「な~んだそれ」



優しい…か。



確かに優しいかもな…俺。



こんなわがままな女の子
家に住ましてやるんだから。










「はいっ。おかえりなさい」



「…ただいま」



玄関の扉を開けてリビングに向かった。



「わんわん!!」



「あっ!!わんこ…
お前ご飯やってなかったな…」



「ご飯?それならあたしあげた」



「あっ…まじ?悪いな」