「…1人に…2人」



「え?」



俺は雪から離れて雪を見つめた。



「男の子1人に女の子…2人?」



「…?」



「…3人。必ず子供作ろう?」



そう言って雪の左手の薬指にキスした。



「…こう…き…」



「だから頑張って?3人分」



そう言って笑うと雪は真っ赤になった。



「え…え?え?…あの…」



「…今やらしい方に考えた?」



「え?」



「3人分って産むの時のこと
言ったんだけど~?」



「…産む時って…え?」



「痛いだろ?産む時。
それを3人分。頑張れ」



そう言いながら雪の肩に手を置くと
さらに真っ赤になって、



「光輝のバカ!」



って…勘違いしたのは雪なのに。