Seven...KOKI



…泣いてる?



そりゃそっか。



「…愛莉ちゃん」



雪に近づく丈のお母さん。



「今日はありがとう。
今活躍してるみたいね?
雑誌で見つけたときびっくりしちゃった」



「…はい」



「ちょっと遠いけどまたいつでも
お墓参り来てあげてね」



今度は丈のお父さんが雪に近づく。



「はい。毎年来ます」



「それと…これなんだけど」



そう言って丈のお母さんが
かばんから出したもの。



なんだ?…1冊の本みたいなもの。



「これ…」



「あたし達にはもう必要ないと思うの。
何度も読んだし。
もし良かったら愛莉ちゃんに
持っててもらいたいんだけど…」



「そんな!あたしなんかに…」



「まだ子供だった丈にとってあなたは
心から愛した女性よ?
だからあなたに持っててもらいたいの」



「…でも」



「それに…」