「そっか~…何なんだろう…」
Plululu…Plululu…
眉間にしわをよせる雪の言葉を
さえぎるように鳴り響く雪の携帯。
「雪、携帯なってるぞ~
えっと…桜園から」
サブディスプレイを見ながら雪に伝える。
「もう!勝手に見ないでよ!」
濡れた手をタオルで拭きながら
こっちに向かってきた。
ってか、なんか怒られたし。
娘の携帯勝手に見た父親の気分…。
「俺は父親…?」
「何?」
「別に」
「…?変なの。…はい、もしもし?
どうかしました?…え…い、行きますっ。
…必ず。はい…分かりました」
ピッ
携帯を切った雪は少しうつむいている。
「どうした?」
そう聞くと俺の横に座る雪。
「…日曜に丈のお墓参りに
行くことになった」
…丈?



