Seven...KOKI


静かにうなずく。



俺は女の子の手を握った。



冷たくて、小刻みに震えてる。



そっと頬に触れると



びっくとして俺を見つめた。



「…痛かったか?」



「…痛かった」



震える唇でつぶやいた。



口から漏れる白い息。



唇も手と同じく小刻みに震えてる。



「…俺の手も…痛かった」



頬から右手を離して開いた。



俺の右手をじっと見つめてる。



「悪かった」




「え…」



「…警察とか…施設行こうなんて。
出てけみたいなこと行ってごめんな?」



じっと俺を見つめる。



「居ていいから…。
家に帰りたくないなら居てもいい。
けど、ちゃんと事情を話してくれ。
今日じゃなくてもいいから…
ゆっくりでいいから」



「じ…じょう?」