俺は遠ざかりながら瞳を見つめた。
「あの子はあたしの居場所を奪った。
こうちゃんだけはあたしをずっと
愛してくれてるって気づいたのに…。
やっと正気に戻ったのに…。
けどあの子はあたしの居場所を奪った!」
そう叫んで瞳は俺に抱きついた。
「離れろ…離れろよ!」
「あついんでしょ?抱きたいんでしょ?
だったら今ここであたしを抱いてよ!!
それであの子と別れて…
あたしのものになってよ!!」
俺の服を掴みながら泣き叫ぶ瞳。
ちくしょ…体が…。
体が瞳を求めてる。
…女を求めてる。
だめだ…瞳を抱いちゃだめだ。
…だめだぞ。
「瞳…本当に…離れて…」
「なんでよ…我慢できないなら
あたしを抱けばいいでしょ」
「だから…お前じゃ無理なんだよ…」
「…なんでよ…媚薬の力であたしを
抱けばいい話じゃない!!」
そんな…。
「媚薬の力って…それでお前を抱いても…
お前が悲しいだけだろ…」



