「おかえり。こうちゃん」
瞳は微笑んできた。
なんだその笑顔…。
まるで、昔みたいな笑顔で…
昔、俺を迎えてくれた笑顔で笑ってる。
「…お前何してんだよ」
「雪ちゃんに頼まれてこうちゃんに
お茶入れてるの」
「お茶?…そんなのいらない。
何が入ってるか分からないし」
「せっかくいれたのに?」
「いらない。雪はどこ?」
俺は部屋の中を探した。
「あの子なら寝室だよ。寝てるの」
寝室?
寝室に入るといつものように眠っている
雪がいた。
俺は雪の手を握った。
「あったかい…ちゃんと生きてるか…」
「何それ?あたしがその子
殺すとでも思ったわけ?」
瞳は寝室のドアにもたれながら
俺に向かって笑いながら言ってきた。
「…瞳。お前なんで俺の家にいるんだよ」



