Seven...KOKI



あの子どこいったんだ?



ってか俺、何心配してんだよ…。



出てけって言ったのは俺なのに…。



「テレビテレビ…」



テレビをつけたらちょうど
お笑い番組だった。



でも…なんか笑えねぇ…。



内容なんか頭に入らない。



さっきあの子をぶった右手が痛む。



あの子の泣きそうな顔が頭から離れない。



手が…。



「…いってぇな…」



痛い…。



ぎゅっと右手を握った。



「やっぱり…」




俺は立ち上がりダウンを着ながら
玄関を飛び出した。



もう10時。



こんな時間にうろちょろしてたら
絶対からまれる。



警察に保護されてればいいけど…。



「おーい!!えっと…」